2014/10/05

LBX列伝 第八回 異伝

さて皆様お待たせしました、予告より一週間近く遅れましたが、HJ11月号、神谷コウスケ役/古島清孝氏のインタビュー動画のレビューを掲載したいと思います。



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まずは冒頭、古島さんの挨拶から始まります。
ナマだよ!ナマ!古島さんが動くし喋るよ!!神谷コウスケの声はなんべんも聞いたけど実際こうして古島さんが普通に話しているのを見るのは初めてだ。
動画は全10:30程の長さで、今回の作品について古島さんがこだわった部分を重点に解説していくスタイルだ。






さて、今回の作例で驚いたのは何と言っても普通にM5を組み上げるだけのはずが、モデラー魂を炸裂させて偉い手の込んだ作品になっていたところですよね。
で、そんな中最も大変だったのは・・・締め切りに間に合わせる事だったそうです。
古島さんいわく締切を設けて作品を作ったことがなかったとか・・・なるほど、確かに締切があるとイヤでも手が動きますもんね。主にコンテストとか学祭直前の俺がそれだよ。
どういった形であれ、モチベーションの維持って大事だよね・・・




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まずはM3の紹介から。
短い期間の間に二体分の作例というなかなかハードなミッションだったと思われますが、古島さんはこれに対してM5のパテや接着剤の乾燥時間を利用してM3を作っていたそうです。
何というモデラー的器用さを活かした効率重視的マルチタスクムーブメントか!
よくプロモデラーや原型師さんのインタビュウーを見てるととにかく皆様、作業の分担がうまいんですよね。あれやってる内にこっちを済ませて・・・とか。
私はそう言う計画立てた行動が全然ダメで夏休みの宿題なんて9/1からが本番だった惰学生だった位で、当然模型製作においても行き当たりばったりで無策なスタイルが現れてきてるのだ!
マグロのようにとりあえず進むだけ。そして途中で玉砕。ヤンナルネ・・・
しかし実際そのようなモデラー的器用さを持ち合わせる古島さんは実際ワザマエな・・・



M3頭部


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さて、本題に入りましょう。M3を作るにあたり古島さんはどの様なポイントを重視したのか?
頭部に関して言うならばそれはズバリ鋭角化。
鳥の頭のような形状の頭部はパテをもって滑らかに整形した後、トサカ、濃い紫マスクはセンサー面に向かうほど鋭くなるように整形されたとの事。
これによって頭部はより精悍なイメージに仕上げられています。
ただ鋭くするだけでなく、丸みを持った部分は滑らかに仕上げることでメリハリが利いてますね。
更にスジボリを彫り直し、ディティールがより目立つようにしているとのこと。
指でつまめる程度の大きさの頭部といえどこれほどの手が加えらているのだ!!



ボディ



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面取りやパーツの境目など、複雑な形状が目立つ部分ですが、それらを構成している無数のラインは特に綺麗に彫り込んであると編集部からもお墨付きをいただくほど。
これに関しては古島さんも「読者に突っ込まれ無いように頑張って仕上げた」らしい。
やはり初の雑誌投稿で気合も十分です。





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そしてエンペラーM5といえば何と言っても禍々しい形状の肩パーツが特徴的だ。
そのトガりまくったい形状はバンダイ以外のメーカーが出してたらどっかに突き刺さりそうなほど。
当然見栄えよくするためにガンプラのアンテナなどでお馴染みのシャープ化を施してあります。
プラ版の先端を貼り付けて、削り込むことで先端を鋭くすると言うオーソドックスな手法。
ただしその際、面構成を常に意識しながら作業を進め、上から見たとき山形になるように日本刀のような形を意識して削っているのがポイントだとか。
これは様々なプラモに応用できそうなインストラクションだ!!!
古島さんの手法だとまずは400番のペーパーやすりで大まかに整え、そこからスポンジやすりなどを使って傷を消していくそうです。
スポンジヤスリはかなり便利なのでもっていて損はないですよ。
ガレージキットを作る際に美少女の足のパーティングラインをキレイに消すにはスポンジヤスリが必須なんだよな。
まぁ、ガレキ作らん人でも局面処理には重宝します。ジオンの水泳部共とか・・・



実はこの作品、本誌には記載されてませんが胴体にボールジョイントが仕込まれています。
LBXの胴体にBJを仕込むのはHJの作例ならスタンダードな手法で、こうした点からも古島さんが普段モデラーとして作品制作をしてる所が伺えますね。
実際、見た目にも違和感なく仕込めているのですが元々可動範囲が狭いエンペラーM5にはほとんど効果が得られなかったとか・・・
他にも実は、胸部の3つの円形ディティールは塗装の便を考え、取り外し可能なパーツに改造してあるのですがこれも結果的には効果がなかったとか・・・
いやね、プラモの改造をしていると割とありますよねそういう事。
まぁ、でも塗装の便を考慮してあるのなら少なくともurahanaさんは助かったんじゃないのかな??



武装


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エンペラーM5のメイン武器と言えばいわずもかな、マルチギミックサックのノウハウを元に制作した可変武器、タイラントティターニアである。
ティターニアにタイラントエッジを貼り付けたその姿は確かにド迫力で見ごたえは十分だ。
・・・だが、ただでさえ重かったティターニアに更に色々付け足したものだからその重量はポージングの上で大きな悩みとなっているのも事実だ。
正直、素組状態で支えられるものではない。
これは、エンペラーM5を制作するうえで是非ともなんとかしたい部分ではあるが、古島さんはここにマグネットを仕込むというインダストリな手法をもって解決。
列伝の記事でも書きましたが、磁石を仕込むことで外見上の変化なしに保持力をアップさせることができるのでモデラーの間でも好んで使われる手法です。
このエンペラーM5は肘の部分にもマグネットが仕込んであるので武器も含めると全部で4つも磁石が仕込まれていることに・・・冷蔵庫か何かに近づけるとくっつくんじゃないか?これ。



古島さん的にはタイラントエッジのギミックは気に入ったのか『LBXのパーツだけでなく、武器を組み合わせても面白いと思う』と動画の中でコメントされていました。
実際、ネットでもLBXの武装を組み合わせて新しい武器を作り出している作品をチラホラ見かけます。
その上LBXはカスタムウェポンセットという、うってつけの製品が出ているので武器のカスタマイズはメーカーが推奨している公式の遊び方といっても差し支えないでしょう。
・・・ただ、あまり再販をかけてくれないようで、現在カスタムウェポンの店頭在庫を見かけなくなっている事がネックですが。
初期に発売されたエンペラーランチャーやブルドアックスなんかは結構見かけるんですがユニオンソード、ルミナスシューター、インペリアルブレード、ベリアルライフル辺りが封入されたものはかなり入手困難になってる気がします。
列伝で盛り上がっている今こそ再販をかけていただきたいものですが・・・



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最後は古島さんによる『エンペラーM5は、とても美しいLBXなので是非とも二体(M3の分も含めて)購入してください!あ、HF化するなら4体かな?(笑)』とエンペラーM5の宣伝と『どこかの模型店(展?)でバッタリお会いしましょう!』という言葉で締めくくられました。
声優であり、かつモデラーの側面を併せ持つ古島さんが自分の作った作品を持ってのプレゼンテーション、これはマーケティング的にも実際正解ですね。



それにしても今回の企画は実際HJ全体で見ても珍しいものだったのではないでしょうか。
声優によるプラモデル記事といえばその池澤春菜さんのサザビーが紙面に紹介されたことがありましたし、もう少し時代を遡ればオオゴシトモエさんによるガンプラのHowTo記事がかつてHJにて連載されていたことを記憶している読者の方もおられよう。
だが、今回の企画はそれらに加えて二号連続の連載方式と、ARの動画という要素を盛り込み、これまでの企画をさらに発展させたような新規性を感じます。
実際AR動画は先にあげた二つの例が載っていた時代には存在しなかった技術であり、先進的な技術を積極的に取り入れることで表現の幅が広がるのはとても嬉しいことだと思います。
かつて次世代WHFなどのダン戦イベントでは古島さん以外のキャストによる作品が展示されたりもしていました。
という事は今後ダンボール戦機でなくとも、声優さんやその他アニメに関わりのある人たちによる同じような企画が増えていく可能性はあると思います。
そうなった暁には今回の企画は偉大なる先駆者であり、そうした例がダンボール戦機の企画から発信されたとなればとても嬉しいことだなと思います。



今年もあと二ヶ月、即ちダンボール戦機のアニメ展開が終了してからあと二ヶ月でまる一年になりますがこれほどの熱意を保ったままここまで来れたという事実が何よりも嬉しい!
2014年の残りの期間もダンボール戦機はまだまだ終わらない!!
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コメント

非公開コメント

ほほぅ・・・ 胸部の丸3つを別パーツ化したが、結局効果が無かったと。なるほどぉ~
渡された時はあの丸は外れなくて、しっかり接着されてました(笑)
ですもんでキワとかマスキングゾルで塗り分けてました、
「これせっかくなんだから別パーツにしてよ!そしたら塗装楽だったのにぃ!」とか思いながら・・・(笑)

実はまだ動画を観ていないので、色々語られていた様で面白かったです。
そうですか、放送終了してからもうすぐ1年ですか~・・・ またアニメ新シリーズ始まってほしいですね!
そのためにもいろんな方向で支援活動しますっ(これがダンカツか!)

今更なのですが相互リンクして頂いてもよろしいでしょうか(>_<)
是非お願いします~!

古島=神

プロと言ってもふさわしいテクニックですね。M5の塗装、接着が乾かす間にM3のパーツを制作するテクニックは余程手馴れしていないとできたものじゃありませんよ。僕その様なマルチタスク得意じゃないので、一つの事を集中するのに精一杯です。エズフィトさんはいかがですか?過去の記事でジョーカー・キリトカスタムやハカイオー・キリトカスタムを制作していられましたがどのようにしたらマルチタスクができるのでしょうか?
やはり、M5の難点といえばタイラントティターニアですね。あれのが重すぎるせいで劇中の空中シーンが取ろうにもM5の持ち手がすっぽ抜けたりして苛立ちが・・・・・・しかし、磁石で保持力を強めるのはいいですね。後、やはりLBXシリーズのペルセウス以前のLBXの関節は脆くて動かしすぎるとぐねぐねしますから、HFに換えるのいいですね。後、コトブキヤの関節パーツは最高ですね、僕も使ってみよっかな?
カスタムウエポンの件につきましては、僕の学校付近にあるエディオンには普通に残っていらっしゃられましたよ(全部あったかは忘れたけど・・・・・・・)。ルミナスシューター、ドットガトリングガン辺りは人気ありますし、再販も難しそうですから欲しい場合はお早目にお買いになられた方がよろしいですよ?在庫処分セールとかに出されてるとありがたいんですがね。僕もアキレスⅡ、エンペラーM3、M5のためにカスタムステッカー買いましたし(ちなみに一つ50円)
あと
最後に「破幻のジスタ」2弾が11月上旬に発売されますね(ホビージャパンの最後ら辺に記載されてます)。僕はダン戦一筋ですのでその辺の食玩は基本スルーですが、その中の一つに目を奪われましたんですよ(食玩はもとよりLBX販売ペースが3か月2つになってる現時点では美少女フィギュア荒買いに走ってますが)。それは松沼兄です。こいつの腕よくみて下さい。我らが若旦那・磯谷ゲンドウのDCエリアルに似てませんか!?(ちょっと興奮気味+若旦那は終盤でオーヴェインに乗り換えちゃった)。こいつの腕をLBXコレクション6のDCオフェンサーに取り付けたら、なんちゃってDCエリアルができたりして・・・・・・・

Re: urahana3さん

> ほほぅ・・・ 胸部の丸3つを別パーツ化したが、結局効果が無かったと。なるほどぉ~
> 渡された時はあの丸は外れなくて、しっかり接着されてました(笑)
> ですもんでキワとかマスキングゾルで塗り分けてました、
> 「これせっかくなんだから別パーツにしてよ!そしたら塗装楽だったのにぃ!」とか思いながら・・・(笑)

あ、そういう事情があったのですね(笑)
いやぁ、動画見てて『別パーツにしたなら塗装は楽なんじゃないの?』って思ってたので疑問が氷解しました。
実際あれを固定された状態で塗り分けるのは見るからに難易度たかそうですもんね…



> 実はまだ動画を観ていないので、色々語られていた様で面白かったです。
> そうですか、放送終了してからもうすぐ1年ですか~・・・ またアニメ新シリーズ始まってほしいですね!
> そのためにもいろんな方向で支援活動しますっ(これがダンカツか!)

おおう…urahanaさん程のお方にそう言っていただければ心強いです。
1+1の答えは無限大、リトブルの歌詞じゃないですがファンたちが結束すれば逆転勝利も夢じゃないぜこの時代!!!


> 今更なのですが相互リンクして頂いてもよろしいでしょうか(>_<)
> 是非お願いします~!

ハイ、そりゃぁもうヨロコンデーー!!
ホントのこと言うと実は私の方も相互リンクしたいな・・・と思っていました。
先に言わせてしまうとはこれは男として情けないですね、セプクします。
まぁ、冗談は置いといて今後とも宜しくお願いしますね♪

Re: 古島=神

> プロと言ってもふさわしいテクニックですね。M5の塗装、接着が乾かす間にM3のパーツを制作するテクニックは余程手馴れしていないとできたものじゃありませんよ。
僕その様なマルチタスク得意じゃないので、一つの事を集中するのに精一杯です。
過去の記事でジョーカー・キリトカスタムやハカイオー・キリトカスタムを制作していられましたがどのようにしたらマルチタスクができるのでしょうか?


本文にあるとおり私もマルチタスクはからっきしです。
いや、できた方が効率いいし時間も無駄にしないのはわかってるんですけどね。
あれだ、机が汚いから同時作業やるといろいろ混ざるからダメなんだ・・・



> 磁石で保持力を強めるのはいいですね。
後、やはりLBXシリーズのペルセウス以前のLBXの関節は脆くて動かしすぎるとぐねぐねしますから、HFに換えるのいいですね。後、コトブキヤの関節パーツは最高ですね、僕も使ってみよっかな?

無印時代のLBXは関節周りが甘いですからね。
特に腕は無理に回そうとするとネジ切れたりしますし…
W以降のものは武器の持ちやすさは十分なのですが内蔵ポリキャップによりどうしても手が大型になるのは悩ましい点ですね。
ブキヤの関節は一個持っておくといろいろ便利です。
特にLBXは関節が塗装できないという問題点を解決してくれるのがありがたい。



> カスタムウエポンの件につきましては、僕の学校付近にあるエディオンには普通に残っていらっしゃられましたよ(全部あったかは忘れたけど・・・・・・・)。

一応全部は持ってるんですけどね…
まぁ、何かあった時のために複数持っておきたいのがモデラーってものです。
売れ残ってるのなら早々に確保したほうがよさげですな。
うちの近くのエディオンはもうブルドアックスしか残ってねー。



> 最後に「破幻のジスタ」2弾が11月上旬に発売されますね(ホビージャパンの最後ら辺に記載されてます)。
こいつの腕よくみて下さい。我らが若旦那・磯谷ゲンドウのDCエリアルに似てませんか!?(ちょっと興奮気味+若旦那は終盤でオーヴェインに乗り換えちゃった)。こいつの腕をLBXコレクション6のDCオフェンサーに取り付けたら、なんちゃってDCエリアルができたりして・・・・・・・

ジスタ二弾はかなり待ってたので楽しみにしてます。
確かに形は似てますね。メカアームに肩キャノンという組み合わせも一緒だし。
ただジスタの仕様からするとキャノンは背中から突き出してるハードポイントに固定する方式の可能性が高そうです。
それだとそのままではDCオフェンサーに移植できないですね。
最もそのくらいなら簡単な加工でどうにかなりそうですが。
11月も結構金使うことになりそうだなぁ…