2014/09/24

岸辺露伴は動かない エピソード4



岸辺露伴は動かない エピソード4を読みました


この前ウルジャン読んだときにジョジョリオンが載ってなくて『あれ?休載ナンデ??』と思っていたらそういえば動かないシリーズの新作書くって言ってたな・・・
しかも無料公開とはこりゃ嬉しい。
実際、その他のエピソードとはまるで独立した話なんで動かないシリーズを読んだことがない、あるいはジョジョ自体を読んだことがない人でも安心して楽しめる内容となっております。
動かないは不定期連載だから次の単行本が出る頃にはジョジョリオン終わってるかもなぁ




■岸辺露伴は動かない エピソード4 望月家のお月見

密猟海岸の時と同じく露伴先生の食事シーンからスタートする今作。
という事はここもトラサルディーかな?最近仕事の影響か腰痛と肩こりがヒドいので私もトニオさんの料理が食べたいです・・・
舞台は露伴先生の近所に住む望月家(仮)
望月家には奇妙な風習があった・・・それは毎年お月見の日には必ず家族揃ってお月見をする事。
その日は例えデートの約束や野球チームの試合があっても決して家から出る事は許されない。
一見すると家族行事にやたらと拘る頑固親父の強行令に見えますが家長である蒼月昇・・・違った望月昇(50)がそれほどまでにお月見に固執するには理由があった。
何故なら望月家の祖先は全て中秋の名月に死んでいるからだ。
昇は祖先たちの死因から統計を読み取り、お月見の日に出かけると死亡するという結論を見出したようだ。
迷信を信じようとしない子供たちに向かって彼が口調を荒くするのは単に、大切な家族を守りたいという愛情があるからこそなのだ。



・・・と言うのは分かるんですが幾らなんでも口調が荒々しすぎです。


「おい!猛ッ!てめえ聞いてるのかァァーーーー!!!」
「もしもしうちの猛は本日どこへも出かけねーんだよッ!」
「もし息子にバットかボール握らせたらてめーら追いつめて暗殺するからなッ!」



とても50歳とは思えないほどのエネルギッシュなキレっぷりです。
まるでアッパー系のドラッグでも摂取したかのようなハイテンションっぷりにこの話の結末はロクに話を聞こうとしない家族にキレまくった昇さんの血管がブチ切れて今年の犠牲者になるとかそんなオチになるんじゃないかと心配になりましたが、昇のスゴ味に圧倒されたのか子供たちも渋々お月見に納得します。
それにしてもこの脈絡のないキレっぷりはこれぞジョジョという感じがして最高です。
いや、正確に言うとジョジョじゃないんですがまぁ、荒木先生が書いてるんでジョジョという事にしても良いでしょう。
本人が「もう何を書いてもジョジョになる」って言い出すぐらいだし。
ラブライブだって荒木先生が書けばジョジョですよ。
穂乃果、ことり、海未の三人が柱の男にすり替わっていても何の問題もありません(マーケティング的には大問題です)



そんな喧騒の中始まったお月見ですが、いざ準備を始めるとその気になるのかあれほど渋っていた猛や亜希もノリノリで宴会場のセッティングをします。
どうでもいいけど『プールに入りながら宇宙人ボール見てえなァー!』ってのはなんとなく荒木先生の憧れみたいな感じがしましたが実際どうなんでしょうね。



と、このまま滞りなくお月見が終わるのかと思ったらそうは問屋が卸しません。
それは運命の導きか不幸な事故か、偶然が重なった結果金魚鉢のなかの一匹がお婆ちゃんの喉にダイバーダイブ!
金魚を喉に詰まらせて激しくケイレンするおばあちゃん、それに一切気づかない家族たち。
あんだけ死者を危惧してたんだからもうちょい周りに気を配ったらどうなの。
昇さんは『家から出なければ死ぬことはない』というふうに考えていたようですが実際はお婆ちゃんがオタッシャ重点な・・・
警戒心があるんだかないんだかわからん人です。
だが、これまた偶然の重なった結果、猛が操縦してたラジコンヘリが墜落し、お婆ちゃんに激突してそのショックで金魚を吐き出します。
まぁ、助かったけどさぁ・・・そんな死ぬ思いをしたのに何事もなかったようにお月見を続行するお婆ちゃんは覚悟完了しすぎだ。
あなた、、、覚悟して来てる人、、、ですよね。お月見をしようとするって事は死ぬかも知れないという危険を常に覚悟して来ている人ってわけですよね、、、
ていうかその前に金魚鉢なんか持ってこなければこの自体は防げたのでは?



と、その後は特にトラブルもなくお月見は進行し、いつしか娘の亜希以外は寝入ってしまいます。
だから警戒心ンンンンンーーーーッッ!!昇は寝ている、疲れたのだろうか。昼間あんなに興奮するから・・・
嫌な予感しかしませんが案の定、彼氏から電話がかかってきて、『今家の前にいるから少しでいいから会いたい』との連絡が。
ああ、これあかん奴や。ホラー映画で死ぬパターンの金字塔ですがな。
ゾンビに襲われてる時に逃げ場のない地下へ逃げるとか、連続殺人鬼が潜む別荘で単独行動するとかそういうアレです。
そして思った通り亜希が家の敷地から出たとたん、郵便ポストからメローネとパープルヘイズとD4Cをフュージョンさせたような奇妙な生物が!!!
ナニコレ!?気持ち悪ッッッ!!!
見た目がキモいのに妙に澄み切った目をしてるのが尚更不気味です。
亜希は『お月見の日に外出してはいけない』というルールを破った。
このパープルメロC(仮名)はその瞬間を待ってい他!狙いすましたかのように蜂の巣から飛び出したスズメバチが彼女に向かいお、今まさに襲いかからんと飛び出す!
あばよ!亜希=サン!貴様の死因はお月見中による不運なアナフィラキシーショックだァーーー!!!
だが・・・パープルメロCは突如として彼女への攻撃をキャンセルする。一体なぜなのか!?
その答えはまさに蜂に刺される寸前彼女が渡されたものにあった。
その正体は、おお・・・あれぞまさしく婚約指輪(エンゲージリング)。亜希は彼氏にプロポーズされ、それを了承した。
その瞬間、彼女は望月家の人間ではなくなったため呪いを受け付けなかったのだ。
しょうがないので、パープルメロCはその辺を通りかかったバイクのドライバーを代わりに事故死させた。
望月家の人間じゃなくてもいいのか、ていうか本当に数合わせのためだけに咄嗟に殺されたドライバーが可哀想すぎます。ここまでされる謂れはない!!!


今回は失敗したがいずれ年月を重ねればお月見の風習を忘れる一族の者が現れると言い残し、パープルメロCが月へ帰っていってオシマイです。
うーんタイトルが岸辺露伴は動かないなのは重々承知なのですがホントに今回は動きませんでしたね。
一応、作品のコンセプトとしては露伴はあくまで狂言回しというのがこのシリーズの特徴ですが富豪村や六ツ壁坂の時は結構行動してましたからね、そう考えると純粋に露伴先生が何もしてないのはこれと懺悔室くらいのもんか。


しかしまぁ、ジョジョというか荒木先生らしいお話でしたね。
上に書いた様に唐突にキレる登場人物もそうなのですが定められた運命に対しどのように対処するのか?と言うのが実に荒木先生らしい。
ジョジョのテーマは人間賛歌であり、悩み、苦しみ、困難に打ち勝つとき等、人間が最も輝いて見える姿と言うのは、いずれも身に迫る試練=運命を克服する際に起きる要素ですからね。
だからこそキャラが生き生きとしてるし魅力的なんだなぁと改めて実感しました。
短編集らしく謎が残ったままなのも議論したり想像の余地を残したりして楽しいですね。
結局おばあちゃんが死ななかったのは『家の敷地内にいる限り安全』という昇の持論が正しかったから死ななかったのか、そもそもお婆ちゃんが狙われたのは宴会に参加してない風だったからなのか・・・と色々妄想がはかどりますね。
ネットで見かけた意見の中では望月家の先祖あたりがお月見をしないと死ぬという代償で、繁栄を手に入れられるような儀式をしたのではないか。と言うのがなる程と思いましたね。
丁度いま連載しているジョジョリオンは呪いを解く話ですし中秋の名月に死者が出るのは望月家に架せられた呪いなのかな・・・と言う考えも面白いですよね。


なんにせよ『これぞ荒木飛呂彦!』って感じがしてすごく楽しめました。
本編のクワガタレスリングの行き先も気になるところですが今後もたまにこういう話を書いてくれるとファンとしては嬉しいですね。
あとこのエピソード、個人的に猛の「父さん、ビニールプールは俺の青春だった。青春が終わった!」というセリフがすげぇツボに入りました。
なんだよビニールプールが青春って。もう意味不明だがこの訳の分からなさこそが荒木節だ。
これは流行るよ、俺は詳しいんだ。少なくともジョジョ系の2chスレでは絶対使われる。



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