2012/09/28

ガンダムAGE インタビュー


前々回の日記にも書きましたが今月のモデグラにはAGEのスタッフインタビューが載っている。
と言うわけで個人的に気になった部分だけピックアップして分析してみた。





■海老川兼武(メカニックデザイナー)


AGEではオーダーに沿ったデザインをしていただけではなく、こちらから逆に提案した案件もあります。
(中略)
ウェアの中にはアデルなどの量産機に転用されているのもあるかもしれない。
そういう世界設定的な厚みをビジュアル面から感じさせることができないと考え、アデルキャノンなどのデザインを自ら提案しました。




アデルキャノンが出たとき『お、ここはなんだかガンダムっぽいな』とか思ったけど海老川さんの発案だった様だ。
思えばジェノアスは歴代連邦量産機の中で極端にバリエーションに恵まれていなかった。
今までのシリーズだととりあえず連邦の量産機はキャノンタイプがいるのは様式美と言っても過言ではなかったし偵察用とかタンクタイプみたいなのも散見できた。
でもアデルとかジェノアスは個人用カスタムこそあるもののバリエーションが極端に少ないんだよなぁ。
アデルのシンプルさは近年稀に見るいじり易いデザインだけに、本当に惜しい。
こういう試みはもっと早くからあっても良かったと思う。
やっぱりMSVを早くから始動させなかったのは失敗だったと思うなぁ・‥






キオ編から登場するクランシェに関してはAGE-1とパーツを共有するアデルと同じように『AGE-2のパーツを使って量産機を考えてくれ』というオーダーだったんです。
バンダイさんからも『このランナーを上手く流用して欲しい』という話があって。
(中略)
そのAGE-2の量産機であるクランシェの際に「もっと簡単な変形機構を取り入れたMSを書きたい!」と申し出たところ、バンダイさんからも「そういうことなら!」と言っていただけて。ランナー流用のない完全新規のMSにさせていただきました・‥
HGクランシェの発売が遅くなってしまったのはその影響もあったのかもしれません(笑)




クランシェに関して意外な誕生秘話が語られた。
小説版の設定ではクランシェはアデルのように正式なガンダムタイプの後継機という訳ではないらしいが、実際のデザイン面でも同じようにAGE-2の量産型にならなかったのは面白い偶然ですね。
個人的にAGE-2のストライダー形態は機首のないデザインと肩の穴が丸出し(バルカンという設定だが、あんなとこがバルカンになるのは不自然だし第一口径が大きすぎるだろう)なのが好きじゃなかった。
それだけにクランシェは変形しても破綻しないデザインになってたのはグッときましたね。
でも最初のオーダー通りに作ってたらどんなMSになってたのか、気になるなー。



よく『海老川さんは00のときに比べてAGEのデザインはよくない』と言われるが、前作の00はとにかくデザイナーに好き勝手にやらせる方針だった。
それに対するとAGEはやっぱり制約が多かったんじゃないのかなー。
ヴェイガン側のMSが異形のシルエットなので連邦側はスタンダードな格好良さが求められたんだろうけどその点が今までの物との差別化を少なくしてしまったように思える。
特にウェアに関しては最大の売りだったんだしそれこそ沢山のデザイナーからハッタリの聞いたアイデアをガンガン取り入れるべきだったんじゃないかなぁ・‥
Zガンダムもかなりの数のエントリーから選ばれたと聞きますし、中にはスペースシャトルに変形するZのデザインもあったとか・‥











■西沢純一(バンダイホビー事業部 企画開発チーム)


ロボットのプラモデルの遊びの中で「格好よくポーズを付ける」というのがじつはものすごくハードルが高いことだということが市場リサーチから判明したんです。
なので、AGでは頭や腕などに多少の可動部を残してはいますが、「きちんと格好よくたって欲しい」という最低限の期待に応えられるよう固定式のフレームと脚部を考え、そこから仕様を決めていきました。
(中略)
AGの進化や真意というのは、じつは、今までガンプラを組み立て続けてきた人にこそ理解できるのではないでしょうか。



色々と物議を醸しだし、各地で盛大に投売りされてるたAGだがそのコンセプトは『かっこよく立たせる』というものに集約されるとの事だ。
確かにロボットをかっこよく立たせるのは、簡単に見えて意外に難しい。
しかし、可動を犠牲にしてまで追求したいものだろうか?
確かにAGは組み立てるだけでカッコいい立ち姿の立体物が手に入る、でも大体の人は飾る時にはポーズを付けて飾ってると思うぞ。


参考までにAGのAGE-1が630円でHGが1260円だ。
確かにAGはHGの半分ほどの値段だが腕と頭しか動かないAGと全身くまなく動く上に武器付きで合わせ目もほとんど目立たないHGに比べると、たとえ半額でも割高だと思えるのは私だけではあるまい。
もちろん、ゲイジングできると言う大きな差別点があるが逆に言うとAGがHGに勝ってるのはそのぐらいな物でそれだったら無理に1/44サイズにせずにもっと小さく、安くした方がよかったのではないだろうか。
正直、630円のプラモとして考えるならHGのゴッグでも買ったほうが断然遊べると思う。




1/144で出すならそれこそクロノスの様な『HGで立体化が難しいからこっちで出す』と言うようなモノがもっとあればAGの存在価値も生きてきたと思うがほとんど劣化HGでしかない様なものばかり延々と出されていて差別化できるポイントがゲイジングしかないというのは600~800円のプラモとしては厳しいものがあると思う。
『AGの真価は今までのファンにこそわかってもらえる』という一文だが個人的には『中途半端なシリーズ』という印象しか抱けなかったのが残念だ。





番組放映スタート後におけるAGEシリーズへの反応の悪さに関しては、当初はあまり聞き感を抱かずに受け止めていました。
これまでのガンダム作品でも番組放映直後は得てして急激に異常反応があったわけではないですし
(中略)
ただし、番組が始まってから3ヶ月ほど経過したあたりで「いつもと様子が違うぞ」という空気を感じ取っていたのも事実です。
いつもならば「あの設定をもっと活かしたこんな製品が欲しい」と言うようなポジティブな気持ちから生ずる欲望みたいなものがユーザー側から伝わってくる時期に差し掛かっても、AGEではその波が来なかったんですよ。





放送3ヶ月というとフリット編が終わるあたりのことだろう。
設定を活かしたこんな製品が欲しいという声がこなかったと言われてもそもそも設定がほとんどないんだからユーザーとしても何を要求すりゃいいのかサッパリ分からなかったというのが実際のところだと思う。
結構オブライトに包んだ言い方をしているが、状況はかなり厳しかったんじゃないだろうか。
じゃなきゃわざわざインタビューでこんなこと言うとも思えないしなぁ・‥




思えばフリット編が一番プラモデルが充実してたと思う。
特にファルシアは絶対出ないと思ってたし、出るとしてもAGだろうと考えてたからHG化を聞いたときかなり驚いた。
それがキオ編になると主役機のAGE-3フォートレスやクランシェすら商品化が危惧される事態になっていた。
まぁ、クランシェは上のような事情があったみたいだが・‥
MGでAGE-1を立て続けに三体出したというのもかなり強気の姿勢だったと思う。
でも、AGE-3はMGかしないんだろうな。
マジで扱い悪いな、コイツってホントにFXの繋ぎとしての存在意義しかなかったような・‥
そういやMGのガフランもサンプルは上がってたが今のところ音沙汰はない。
ヴェイガン系は面白いデザインなので一体くらいはMGで出して欲しいんだが・‥




ほかのスタッフのインタビューは明日以降書いていきたいと思います。


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コメント

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つくづく展開の仕方が悪かったなあ
序盤は正直何がしたいのか全くわからなかったもの
最近やっと組み替えが面白くこうしたかったのか
と思ったが後の祭り…
嫌いじゃないけど何もかもが中途半端だった物は好きにはなれない…

Re: タイトルなし

> つくづく展開の仕方が悪かったなあ
> 序盤は正直何がしたいのか全くわからなかったもの

その点に関しては大いに同意します。
何はなくとも説明が少ないんですよ、タチの悪いことにただアニメを見てる人だけでなくネットや雑誌で情報をあさってる人ですら全然わからんのは流石に問題があったかと・‥



> 嫌いじゃないけど何もかもが中途半端だった物は好きにはなれない…


自分もアニメ作品として評価すれば最低ランクとわかっていながら何故か嫌いになれないんですよね。
やはりスタッフやデザイナー、声優陣の頑張りはシナリオとは無関係だからでしょうかね・‥