2012/08/03

人形兵士


コロコロのホビー漫画の思い出





コロコロホビーと聞いて黙っちゃぁいられないぜ。
私の世代は丁度平成コロコロの黄金期世代でしてミニ四駆、ビーダマン、ハイパーヨーヨー、ゾイド、ビックリマン、ベイブレードと消費者のエリートコースを歩んだもんだよ。
よく考えてみればMTGやり始めたのもコロコロがきっかけだったな。
で、今はダンボール戦機に踊らされている、と。
もうほとんどライフワークだなこりゃ。







さて定番玩具に混じって上山道郎作・『スモールソルジャー』の話題が出たのは私的にグッときたぜ。
知らない人のために説明しておくとスモール・ソルジャーは98年にアメリカで製作された映画で軍事用チップを組み込まれたことにより暴走した玩具達の戦いというなんだか最近どっかのアニメで聞いたような設定のお話です。



で、この映画をタイアップで漫画化したのが当時コロコロで屈指の実力者だった上山道郎先生。
後に機獣新世紀ゾイドを書いて俺らの世代ではカリスマ的存在の漫画家になるんですが思えばそれ以前はランポとかガイラ(コロコロ版Gガンダム)とか小学生のハナタレ小僧にはちょっと大人向けな雰囲気のニッチな作品を書いていたもんだ…








まぁ、それは置いといて原作だと軍事チップを起用した理由が完全に会社の損得勘定だったのが、漫画版だと企画担当者が作ったテレビCMのプレゼンに対して社長が『このおもちゃはCMのように自分で考えて、動くのか?そうでないならこのCMは詐欺だ、そんな事では子供たちは納得しない』と曲がりなりにも消費者のことを考えて高性能チップを使ったという事情になってたのが印象的でした。
小学校低学年の時にトランスフォーマーを買ってもらってCMのように勝手に変形しなくてガッカリした経験のある私にとっては悪人とわかっていても社長の考えに物凄く同意した記憶があります(笑)




で、最後は映画版と同じような展開で勝利するんですがラストシーンは映画版とは違い、社長が直々に主人公の下へ謝りに来るシーンに改変されてました。
映画版だと諸悪の根源である社長がカネですべてを黙認させるというあんまりなラストだったのに対しヒロインが社長に金的蹴りで制裁という見事に溜飲の下がるオチにしたのはお見事でした。
映画版よりよっぽどマシな性格だったのにこんな仕打ちを受けるのは気の毒ですが…
またこの時の睾丸を砕かれた社長の悶絶顔がインパクト抜群スレで語られてる読者にネタにされたコマってのはこれの事です。
私も『絶対使われるなコレ』と思ってはいたのですが実際に合体漫画コーナーでは3つぐらい採用されててかなり笑えたぞ。





まぁ、当時としては単なるギャグとして受け止めたもんですが今になって考えるとこれって上山先生の意見というか、恐らく漫画を書くにあたって映画本編の展開は知らされていたのでしょうがオチについては納得してなかったんじゃないでしょうか?
要するに『金と権力で全て片付くと思ってんじゃねーぞ』みたいな先生なりの意見があったんじゃないかな?
その意思表示として社長に『許してやるから一発殴らせろ』みたいないい意味で子供っぽい処罰を与えたのは読者の気持ちを代弁した改変だったんじゃないかなぁと考えています。
そうだとしたら後にゾイドがまさに『金と権力による一方的な相手の都合』で打ち切られたのはなんという皮肉なのか…






漫画版はともかく映画版のDVDは比較的入手が容易だと思うので興味のある方は探してみてください。
10年以上前の作品と言えど特撮のレベルは高く違和感は感じられないぞ!
後もう一つ、ゾイドを見たあとだと敵側の人形兵士リーダーが悪人面のハーマン大尉にしか見えないのが…
思い出してみれば社長の顔もハーマンっぽかったな、なんというハーマン率・・・





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